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彼岸泥棒a.k.a.見富拓哉

えらく端折った書き足りないような文章になってしまったが許してほしい。

駅のくまざわ書店で初めて購入したIKKI(2012年5月号)に『人類は衰退しました のんびりした報告』の報告Ⅳ(第4話)が掲載されていた。それが初めて読んだ見富作品だった。

しかし、当時の自分にIKKIのようなニッチなコミックマガジンをおもしろく読めるリテラシーなんて全く無く、それに加えてIKKIをパラパラとめくった母親がぼくに「…にはまだ早いね」と気まずいコメントを残すような始末である。たしかに掲載作品には成人向けな描写やテーマのものは多々あった。そんな何気ない母の一言の所為か、定期購読する習慣なんてものは芽生えずにIKKIへの関心は一旦無くなってしまう。そして気が付いたときには休刊(2014年?)である。まぁ2012年から集め始めてもせいぜい二十数冊か。そんなことはどうでもいい。

気になる作品の作者を辿る(≒フォローする)という行為をしたことが今までなかった。このとき、わたしが初めて””辿った””のは同じく先の5月号に掲載されていた『薄花少女』になるだろう。IKKI連載作品で単行本を買ったのはこれが初めてだった。さらにアマゾンの商品ページを確認すると『のうけん』(これも5月号に掲載 )(追記:2014年4月号でした 何故かこの号は書店で買って手元に残ってます)を2016年に購入しており、『人類は以下略』の注文履歴は2017年だった。

2019年11月、COMITIA 130である。同人誌カルチャーに触れて間もないぼくが初めて一般参加したのがTIA129だったのでTIA130は僕にとって2回目のコミティアだった。けむほこさんのfollowingをフォローしていく中で、必然と言えば必然だが辿り着くことができた同人誌即売会というイベントである。ティアズマガジン130の表紙が見富先生だったのは、自分のなかでは間違いなく奇跡だった。

彼岸泥棒集成Ⅰと集成Ⅱをゲットしたのがつい先日である*。ほんとに何気なく検索したらたまたまヒットした。報告しないほうがいいかなとも思ったがまぁいい。そんなに人目に晒されているアカウントでもない。けむほこさんのプロフィールで気になっていた『理科室の雪』を短編作品集 eratta(集成Ⅱ)で読むことができた。現在トーチwebで公開されている『雪が降って嬉しい』(第0話)を読んだ彼岸泥棒のフォロワーなら誰しもがその2作品の””リンク””に気づくだろう。私はその順番が逆だった。『雪が…』についてはこのブログですばらしくまとめられている。ほんとに、まさに”集大成的な作品”だ。きっと鋭意(?)構想中なのだろう。本編、気長に待ってます。

当時連載中の他作品を本誌で読む為に買ったが5月号では休載だった